配偶者から離婚を切り出された…なんで!?どうして!?と混乱すると思います。そんな時こそ冷静に。私が実体験でやって本当によかったこと5点をご紹介します。(弁護士ではないので、法律的な部分の詳細はお伝えできません)
●目次
①周りの人に相談する
②相手の貯金(財産)・収入の金額を把握する
③別居する
④離婚について調べる
⑤離婚した場合の希望条件をリストアップ
●設定
まずは、これからやるべきことをお伝えする上で、私の設定をお伝えいたしますので、参考にしてください。
・相手の方が収入が多い
自分の収入のほうが多い場合は反対に考えれば参考になるかと思います。
・子供あり
子供がいない場合は親権・養育費等がないのでもっとシンプルですが、やるべきことは参考になると思います。
・お互いに不貞行為・DV等決定的な離婚理由は無い
不貞行為・DV等決定的な離婚理由がどちらかにあれば、慰謝料請求等が可能になる場合があります。
・離婚を回避するための話し合いは十分に行ったが、避けられない場合
お互い譲歩するなど、離婚せずやり直せる道を探る話し合いは行ったの前提で、残念ながらそれは無理だった場合のお話です。
①周りの人に相談する
まずは自分だけで抱え込まず、誰かに相談しましょう!
話すことで、自分の気持ちや頭の中も整理できますし、イライラや怒りの感情を吐き出すことで落ち着くこともあります。両親、兄弟姉妹、友達、身近な離婚経験者等、信頼できる人を選んで相談しましょう。(※周りにすぐ噂を流す方には注意!)
私の場合は、母親、姉(未婚)妹(既婚)、離婚経験のある友達に話しました。離婚が確定したら、会社の上司にも話しました。(今後迷惑をかける可能性が高くなるので…)
人にはそれぞれ様々な価値観があり、自分の考え方や行動は客観的に見られないので、自分が極端におかしな考え方をしていないか聞いてもらい、これからすべきことを冷静に考えられました。
また、後でお話しますが、別居をするにあたって一時的でも助けてくれる人がいたら、その人には早めに相談したほうがいいでしょう。
相談できる人が身近にいない場合、政府認定のNPO法人等無料で相談できる場もあるので、一人で抱え込まず、必ず誰かに相談してみてください。
②相手の貯金(財産)・収入の金額を把握する
子供がいる場合(親権を持つ場合は特に)、離婚後に生活していけるかが最も心配ですよね。相手が快く協力してくれる方ならいいですが、相手が自分のことしか考えず協力してくれない場合…離婚する際に生じる金銭を話し合うために、相手の貯金(財産)・収入の金額を把握することはとっても大切です。
理由は何でしょうか?
まず、離婚する際に生じる金銭は主に下記3つです。
(前提として、金額は話し合いで決まればいくらでもOKなのですが、決まらない場合どのように決めるのが一般的なのかという観点でお話しします。)
①財産分与:婚姻時から現在までに増加した財産は共有財産なので、離婚時に2等分にする
例)結婚時の財産 夫100万 妻100万
離婚時の財産 夫300万 妻150万
増加額 夫200万+妻50万=250万
よって… 250万÷2=125万なので、
夫は妻に200万-125万=75万を支払うというものです。
※婚姻中に購入した不動産や株式等の財産もあれば全て2等分します。
②養育費:子供がいる場合、養育する側に養育しない側が費用を支払います。
③婚姻費用:夫婦は互いに扶養義務を負っているため、収入の多い方が配偶者と子供の生活費を支払う義務があります。
養育費と婚姻費用の金額は、最高裁判所が発表している養育費・婚姻費用算定表(お互いの収入金額によって算出)を目安に決定されます。
要するに、お互いの現状の貯金(財産)・収入金額によって全て決まります。そのため、相手の貯金(財産)・収入金額を知らない場合は、知っておかないと話し合いで誤魔化されてしまう可能性があるのです!!!
私の場合は、夫からどちらも正確な金額を教えてもらったことがありませんでした…なので、下記を行いました。
・別居する前に夫の銀行の通帳を探して残高を確認
1つしか見つけられず…他にも銀行口座を持っていたら財産を隠されていた可能性もあります。
・夫の課税証明書を取得
課税証明書には年間の所得が記載されています。基本的に課税証明書は本人しか取得できませんが、生計を一にする親族で、住民票上同一世帯であれば、配偶者でも取得できます。(市町村によっては取得できない場合もあります。)
③別居する
上記、貯金(財産)・収入の金額を把握できたら。
なるべく早めに別居しましょう。実家が近ければ実家にとりあえず帰る。そうでなければとりあえず賃貸を借りて、距離を置きましょう。
離婚が決まった夫婦が一緒にいていいことはありません。私の場合は、家族で作り笑いしかできず、夫とは顔も合わせず、夫の帰宅が怖くてたまりませんでした。子供も小さかったですが、その感情は伝わっていたと思います。
私は実家が近かったので、ある程度準備ができたら最低限必要なものをもって、帰りました。とても安心できました。
これはあくまでケースバイケース(円満離婚で夫婦仲が悪化していない場合は別)ですが、特にDVやモラハラ等、危害を及ぼす相手の場合は、速攻別居しましょう。
④離婚について調べる
別居し、心も少し落ち着いたら…離婚について調べましょう。
離婚するのは初めての方がほとんででしょう。離婚後生活に困らないように徹底的に調べましょう。
私がしたことは下記のとおりです。
・離婚経験者のInstagramの投稿や、インターネットで調べる
今はネットで検索すれば、沢山の事例が出てきます。Instagramの記事はまとまっていて、検索しやすかったです。例えば「養育費」や「婚姻費用」で複数の投稿があるので、気になる項目で何人かの投稿を見比べれば、ある程度信憑性があがります。
・弁護士無料相談を2回使用
ネットで近くの弁護士無料相談を予約して、相談しに行きました。相談時間30分~1時間位が多くて、時間も限られているので、離婚に至った原因等や自分の条件、聞きたい項目をリストアップしていったのがよかったです。聞いた情報は必ずメモして持ち帰りましょう。私は、別の弁護士の意見も聞いて、自分の意見に自信を持てました。
※私はネット検索をしすぎて夜眠れなくなることもありました…あまり根詰めずに息抜きしながらやりましょう。
⑤離婚した場合の希望条件をリストアップ
離婚する際、相手と今後の条件について、話し合いをしなくてはいけません。その際に冷静に話せるように、自分の希望条件をリストアップしておきましょう。
私の場合、実際リストアップしたのは、下記決めるべき項目です。
①親権
②面会
③父親の設定を今後どうするか
④養育費
⑤財産分与
⑥公正証書
⑦子供の戸籍をどうするか
自分の要望・根拠を伝えられるよう、上記にメモを追記しておきました。これはやっておいて本当によかったです!話し合うべきことを決めずに、すぐに離婚手続きをしてしまうと、養育費を払われない…なんて結果になってしまうかもしれません!!
話し合いの結果は…
相手は簡単にしか調べていなくて、私の要望・根拠(決して不当なものではありません)に圧倒されて逆ギレして終わり…結局は調停にまでもつれました。ですが、相手の意見を簡単に受け入れ、妥協せずに本当に良かったと思います。(話し合いの詳細は長くなるので、今後別途投稿したいと思います。)
以上、5点。
専門的な知識ではありませんが、実体験をもとに記載しましたので、これから離婚をする方に少しでもお役に立てればうれしいです!!